弁護士吉成 インタビュー
本日は離婚相談について伺いたいと思います。
司会:離婚というのは,相談をする側からすると,何から話をしていいのか,色々な不安があるとおもうのですが,まずはどんなところから話しをしたらいいのでしょうか。
吉成:そうですね。まずは相談者が一番知りたいところを伺います。それが,親権なのか,財産分与なのか,慰謝料なのか。そもそも離婚できるのかどうか。
本人が意識していない中でも,話を伺っていく中で浮き彫りになることもあります。
司会:それは,どんな問題でしょうか。
吉成:例えば,親権の問題で相談者が,持ち家のローンがある状態で,連帯債務者になっていることが判明したりと、話を伺って初めて本人が意識していない問題も出てくる場合があります。
そういったところは、こちらが順を追って,離婚の問題点をトータルで伺っていきますので,まずは,ご自身が聞きたいことを聞いていただければいいと思います。
司会:結果,相談の段階で解決できる方もいらっしゃいますか。
吉成:もちろん相談だけで解決される方もいらっしゃいますよ。
司会:相談だけで終わってしまっても構わないでしょうか?
吉成:そこは心配されなくて大丈夫ですよ。こちらは,相談にいらした方のお役に立てればという気持ちで受けていますので,安心していらしていただければと思います。
司会:次に,先生は弁護士としてキャリアも長いので,離婚の相談を多く受けていると思うのですが、,昔と今とで相談内容が変わってきたと感じることはありますか。
吉成:最近は昔と違って,モラハラ・DVなどの相談も多いですね。
司会:あー,確かに報道などでもよく聞きますね。
吉成:相談に来られる方も,そういったことを耳にする機会が多いためか,昔に比べ意識が高くなっていると思います。
司会:相手の浮気といった,明らかな離婚原因ではなく,モラハラや,DV,また食事を作ってくれない,掃除をしてくれないなど,そういった家庭内の日々の問題に関して離婚を考えている場合でもお話を聞いていただけるのでしょうか。
吉成:家庭内の問題に関しては,それがどの程度なのか,許容の限界を超えているものなのかどうか,難しいところではありますが,お話を伺った上でお答えします。
司会:次に,少し話は変わりますが,高齢化社会が進むにつれ,熟年離婚の問題もこれから増えてくるのではないかと思います。
実際相談を受けるにあたって,若い方との問題の違いなどありますか。
吉成:熟年の方にとっては,老後の生活が大事だと思うので,離婚した後に,経済的に生活をしていけるのかどうかを配慮いたします。まあ,現在は昔と違い,年金分割の制度もあるので,昔よりは離婚しやすくなっているのかなとは思います。
司会:例えばなのですが,裁判所を通さずに,先生に相手との交渉をお願いすることは可能でしょうか。
吉成:私が間に入ることで,早期に解決することが依頼者のためになると思われることもあります。その場合は裁判所を通さずに交渉することもあります。
ただ,裁判所を通した方が,依頼者にとって解決が得られると思う場合は,裁判所を通すことをお勧めしております。
司会:裁判所を通すと,早期に解決できると言うことでしょうか。
吉成:やはり当事者間だけでは時間ばかりかかり解決が得られない場合でも,裁判所を通せば一歩ずつであっても,いずれは解決しますので,一見時間がかかっているようでも,結果的には依頼者の方にとって解決の近道だったということになります。その方にとって,最善となる方法を考え提案いたしますので,裁判所を通した方がいいと判断した場合は,そちらをお勧めします。
司会:なるほど。先生の長年培った経験から,その方にあった解決方法を提案するわけですね。
まあ,一般の方からすると,離婚自体が初めての経験になる方が多いと思います。離婚にあたり,どういう手続きがあるのか分からない方も多いと思います。手続きについてのアドバイスを受けることも可能でしょうか。
吉成:手続きについて分からないことがあるというのは当然のことなので,どんな手続きがあるのかは,丁寧にご説明いたします。また,手続きの兼ね合いで,どういう対応をとったらいいのか,またどういう準備をしたらいいのかもご説明いたしますので,安心して任せていただければと思います。
司会:先生はキャリアも長いですし,穏やかな雰囲気なので,相談にくる方も安心してお話できるのではないでしょうか。
相談の際には,紹介がなくても先生をご指名することは可能でしょうか。
吉成:もちろん可能ですよ。どなたでも不安なく相談できるように,初回の相談料は1時間無料で行っておりますので,遠慮なく予約を入れていただければと思います。
司会:相談する側からは,初回の相談が無料というのはありがたいことだと思います。また,先生から遠慮しないでいいと言っていただけることは,相談を躊躇している方にとって,とても心強いのではないでしょうか。
ただ,それでもまだ,弁護士に相談というのはなかなか敷居が高いと思ってらっしゃる方もいらっしゃると思いますので,そんな方達に向けて,メッセージなどがあればお願いします。
吉成:そうですね。弁護士に抱くイメージというのは,人それぞれあるかとは思います。
また弁護士といっても一人の人間ですので,色々なタイプの弁護士がいると思います。
私が日ごろ感じているのは,病気の早期発見と同じで,今起きている問題が手遅れになる前に相談をしてほしいこと。
一歩踏み出すことで,今抱えている精神的負担や経済的負担が軽減される場合もありますし,ご自身の人生を新しくスタートできるかもしれません。
もし悩んでいるのであれば,気軽な気持ちで相談に来ていただけたらと思っています。
司会:まずは悩んでいないで相談からということですね。先生のお人柄なのか,とてもおおらかで,お話のしやすい雰囲気だと感じました。今,悩んでいる方も,先生とでしたら,安心して相談できるのではないかと思いました。本日はお忙しい中,ありがとうございました