モラハラ夫と離婚する際の心構えと対策

近年、「芸能人が配偶者のモラハラで離婚した」など、ニュースなどでも話題になっている「モラハラ(モラルハラスメント)」ですが、夫のモラハラが嫌で離婚したいと考えている方もいるかと思います。
今回は、モラハラ夫と離婚する際の心構えと対策について解説したいと思います。

モラハラの意味は?どう判断するの?

先ほど解説したとおり、近年、話題になっているモラハラですが、言葉は知っていてもモラハラの意味やモラハラかどうかを判断する基準はわからない人も多いのではないでしょうか。

まずモラハラの意味ですが、「誰のおかげで生活できると思っているんだ」「お前みたい奴は働かずに家事だけしてろ」など人格を否定したり、長期間無視するなど精神的な暴力のことです。
では、モラハラかどうかを判断する基準ですが、法律上の明確な判断基準はありません。
ただ、一般的には、以下のようなケースがモラハラと言われています。

① 言葉で相手を傷つけること
② 人前で説教をすること
③ 相手のことを責め続けること
④ 相手のことを見下したり、否定的な発言をすること
⑤ 決して謝罪せず、間違いを認めないこと


もう少し具体的に説明すると、夫が以下のような事を日常的にしている場合はモラハラの可能性が高いといえます。

・意見や何か提案しても常に無視をする
・冗談めかしながらも、侮辱するような発言を繰り返してくる
・「お前はどうせ○○だ」と決めつけて話をしてくる
・自分のミスや誤りを認めず、すべての責任をなすり付けようとする
・外出先や職場での行動を細かく監視してくる
・お金の使い方を1円単位で確認してくる
・体型や見た目について、否定的な発言を続けてくる
・「そんなこともできないのか」と能力を否定してくる
・会話中に発言をさえぎり、自分の主張だけを続ける
・他人の前では態度を変えて、よい印象を与えようとする
・家の掃除などで少しでも不備があるとしつこく嫌味を言う
・夫よりも収入が少ない場合、「誰のおかげで生活できていると思っているの?」と言う
・家庭に必要な生活費を提供してくれない
・「あなたのため」と言いながら、自分の都合に合わせてコントロールしようとする

モラハラの可能性が高い点について解説してきました。次に解説するのはモラハラ夫の特徴です。

① 自分と価値観が違う意見を見下す

モラハラの根っこにあるものは支配欲と言われています。モラハラ夫は自分と異なる意見を許せないと考えており、新しい価値観や意見を見下す傾向があります。

② 店員や会社の後輩などに対して態度が悪い

モラハラ夫は、プライドが高い人が多いと言われています。そのため、店員や会社の後輩など自分よりも立場が下の人に対して偉そうな態度を取る傾向があります。ただ、外面がよく、自分自身の評判を落とすような対応はしません。

③ 自分のミスを指摘されると怒る

モラハラ夫は、自分は常に正しいと考えている人が多いと言われています。そのため、自分のミスを認めず、ミスを犯しそうな可能性が高い場合は妻に意見を聞いて、自分が望むような答えを引き出してから行動する傾向があります。失敗した時は妻のせいにして、成功した時は自分の利益にします。

④ 妻の行動を支配しようとする

モラハラ夫は妻が働くことを嫌がります。仮に働くことを認めたとしても、家事などの分担は一切しない傾向があります。また、妻が友達と遊びに行く約束をしている時に、わざと別の用事を入れて断らせるなど妻の行動を支配しようとします。

⑤ 妻の財産を失わせようとする

人は金銭の自由を失うと、養ってくれる人に依存するようになります。それは、生活するためにお金が必要不可欠だからです。
モラハラ夫は、妻が働いている場合は理由をつけて仕事を辞めさせようとします。働くことを止めさせないモラハラ夫もいますが、その場合は妻が得た収入を取り上げて管理しようとします。

⑥ 自分の言い分がとおるよう、周囲をコントロールする

モラハラ夫は、自分の立場を非常に気にする傾向があります。そのため、妻以外の人にはとても人がよく優しい人という評価を得ていることが多いです。
また、周囲の人々からの好感度をアップし、モラハラ夫にとって都合のよい反応を得るために、嘘をつくこともあります。そのため、もし妻がモラハラを受けていることを周囲に言ったとしても、容易に信じてもらえない場合もあります。

 

 

参考までに、夫婦げんかとモラハラの違いは2人の関係が対等かそうでないかの違いです。
例えば、夫が妻に文句を言ったことに対して妻が怒って言い返すのは夫婦げんか、夫が妻に暴言を吐いたが妻が怖くて言い返せないような支配関係ならモラハラと言えます。

モラハラ夫と離婚するための準備

モラハラで離婚するのは、DV(家庭内暴力)や不倫による離婚よりも難易度が高いです。その理由は、DVや不倫による離婚よりも証拠が少ないことが多く、モラハラ夫に「妻の単なる勘違いでは?」と言われてしまう場合もあります。

それでは、離婚するための準備として、証拠の残し方について解説します。

① モラハラ被害を日記やメモなどで記録する

被害の記録がないと、離婚手続きや慰謝料請求をする際に不利になることもあるので、モラハラを受けた日時、具体的な言葉や行動、状況などを詳細に記録しておくことが重要です。
LINEなどSNSのメッセージやメールのやり取りを残すことも効果的です。

② モラハラ夫の暴言を録音する

モラハラの証拠として、モラハラ夫の暴言を録音するのも効果的です。「お前なんか生きている価値がない」「誰のおかげで暮らせると思っているんだ」といった精神的に追い詰める発言や、大声で怒鳴るような言葉は、モラハラの証拠として有効です。
録音する時は、録音した日時がわかるスマートフォンのボイスレコーダー機能などを使用するとよいでしょう。

③ 離婚する前に別居してみる

証拠が少ないなどの理由で、モラハラをなかなか立証できないこともあります。その場合は、離婚する前に別居してみるのもよいでしょう。モラハラをなかなか立証できなかったとしても、数年の別居期間があれば、「婚姻を継続しがたい重大な事由」に当たりますので、離婚調停や離婚訴訟をした時に有利になります。

専門家に相談する

先ほども解説したとおり、モラハラは精神的な暴力ですので証拠が少ない場合が多く、証拠がないとモラハラ夫と離婚することが難しくなります。精神的な苦痛が長引けばメンタル不調になったり、自殺したいと考えてしまうこともあります。
夫のモラハラがひどく我慢できなくなったり、離婚を考えている場合は早めに弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
弁護士などの専門家は、具体的な証拠を集め方や離婚するまでにどのような手続きが必要なのかなど親身に相談に乗ってもらえます。

まとめ

モラハラ夫と離婚する際の心構えと対策について解説してきましたが、モラハラが原因で精神的に支障をきたしているような状況であれば、早めに弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
弁護士などの専門家に相談すれば、モラハラ行為の録音やモラハラ行為がわかるメールなどの具体的な証拠の集め方や、離婚するまでにどのような手続きをすればよいか、相談に乗ってもらうことができます。モラハラを我慢せず、お気軽に相談することをおすすめします。

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